Q1:太ももの付け根がピキッと痛む場合、温めるべきですか?冷やすべきですか?
A1:急に「ピキッ」と鋭い痛みが走った直後や、患部に熱感・腫れがある急性期(発症から48時間以内)は、組織の微細損傷や急性炎症が起きているためアイスバッグ等で15分程度冷やす(アイシング)のが鉄則です。逆に、何週間も持続する重だるい鈍痛や朝のこわばりに対しては、入浴などで温めることで血流が改善し筋肉の緊張が緩和されます。温めて痛みが増す場合は即座に中止してください。
Q2:変形性股関節症と単なる筋肉痛はどのように見分ければよいですか?
A2:最大の判別ポイントは「時間経過」と「関節の可動域制限」です。通常の筋肉痛であれば、数日から長くとも1週間程度で組織が修復され痛みは自然減衰します。一方、変形性股関節症は数週間から数か月単位で症状が持続・反復します。また、「あぐらをかくのが痛くてできない」「足の爪を切る動作が辛い」など、特定の動作で股関節の動きそのものが硬く制限されている場合は、単なる筋肉痛ではなく関節構造の変容を疑うべきです。
Q3:痛みが引かない場合、レントゲンだけで十分ですか?MRI検査は必要ですか?
A3:レントゲンは骨の全体的な変形やすり減り、骨棘の有無を確認する上で不可欠な基本検査ですが、骨以外の軟部組織は写りません。初期の軟骨損傷、股関節唇の断裂、大腿骨頭の微小な骨壊死、周囲の筋肉や滑液包の炎症は、高磁場MRI検査でなければ確定診断が困難です。レントゲンで「骨には異常がありません」と言われたにもかかわらず歩行時の痛みが続く場合は、MRI検査に対応した専門医療機関での再評価を推奨します。