ギャグテイストの強い日常回からは想像がつきにくいですが、土井半助のバックボーンは作中でも屈指の重さを誇ります。原作漫画『落第忍者乱太郎』や公式設定で明かされている彼の出自は、「瀬戸内の福富豪族」の若君でした。
しかし、幼い頃に起きたお家騒動と敵勢力の襲撃によって一族は完全に滅亡。城を追われた土井半助は、幼少期にして天涯孤独の身となり、生き延びるために忍びの世界へ身を投じることになります。自らの出自を隠しながら抜け忍同然の過酷な放浪生活を送り、裏社会の冷酷な現実をその身で味わってきました。
行き倒れ寸前だった彼を救い出したのが、当時すでに凄腕忍者として名を馳せていた山田伝蔵でした。山田先生との出会いによって人間性を取り戻し、確かな忍術の修行を積んだ土井半助は、やがて忍術学園の教師として迎え入れられます。自らが過酷な環境で育ったからこそ、子どもたちには決して同じ思いをさせまいとする強い信念が、彼の教育方針の根底に流れています。