なぜ公的な法的機関はこれほど長い間、事件を解決できなかったのか。ここで強い批判の対象となっているのが、米司法省と連邦調査局(FBI)の初期対応だ。2000年代初頭の段階で数々の告発が寄せられていたにもかかわらず、決定的な捜査の手は差し伸べられなかった。
とりわけ、フロリダ州での不透明な司法取引によって実質的な免責が与えられた経緯は、米司法史に残る汚点と言われている。権力者に対する手ぬるい処分と、被害者への不誠実な対応。長年にわたる連邦調査局(FBI)や検察当局の不作為が、結果として被害を拡大させた側面は否定できない。行政と司法が抱える構造的な欠陥が、いま改めて厳しく問われている。