「わずか数十センチのペーパーしか使っていないから小で十分」という判断も禁物です。水溶性トイレットペーパーであっても、水に浸かった瞬間に溶けて液体になるわけではありません。水流の力で細かな繊維へとほぐれ、大量の水と一緒に流れることで初めて詰まらずに運ばれます。
特に普及が進んだ超節水型トイレでは、「大」であっても昔のトイレの半分以下の水量しか使いません。そのため、メーカー各社はコンピューター解析を駆使し、ボウル内の旋回流とサイホン作用を緻密に計算して「大の水量でギリギリ配管を通過する」ように設計しています。
このような高効率な節水トイレで「小」を使ってペーパーを流してしまうと、設計通りの水流パワーが発揮されず、高確率で配管トラブルを招きます。「紙を使ったら必ず大」、このシンプルなルールを家族全員で徹底することが、住まいの配管寿命を延ばす最大の防御策です。