芸能界や政財界において、度重なる法律違反、極端な不倫・女性問題、あるいは暴力・暴言トラブルを起こした人物に対して、ネットの反応では即座に「反社会性人格障害」という言葉が当てはめられがちです。世間を騒がせた元トップアイドルやカリスマ実業家、過激な言動で注目を集める炎上系インフルエンサーなどが、ネット掲示板や動画サイトで格好の標的となっています。
しかし、ジャーナリズムと臨床医学の視点から噂の真相を精査すると、その大半は専門医による正式な診断ではなく、大衆心理が生み出した「過激なキャラクター付け」に過ぎません。特に芸能界で活躍する人物の場合、他者への共感を欠くASPDというよりも、自尊心の肥大化や賞賛への強い執着を原動力とする自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の傾向が強く出ているケースが目立ちます。
反社会性パーソナリティ障害の大きな特徴は、「他者の権利を侵害することに対する罪悪感の完全な欠如」と「長期的な計画性の破綻」です。芸能界で長年にわたりキャリアを築き上げられる人物は、一定の社会適応力や自己コントロール能力を保持していることが多く、純粋なASPD患者がエンターテインメントの頂点に居続けることは構造上極めて困難です。