では、正しい読み方である「あかよろし」とは一体どういう意味なのでしょうか。漢字で表記すると「明か宜し」あるいは「赤宜し」と書きます。
古語における「あか(明か・赤)」には、「明るい」「あきらか」「純粋な」「まったくの」といった状態を強調するニュアンスが含まれています。例えば「赤の他人」や「真っ赤な嘘」という表現における「赤」と同様に、物事の度合いが極めて明瞭であることを示しています。
一方の「よろし(宜し)」は、古典文学でも頻出する「良い」「結構である」「申し分ない」を意味する言葉です。つまり、この2つが合わさった「あかよろし」は、「あきらかに素晴らしい」「この上なく結構である」という最大級の賛美と祝福を表しています。
松や梅という新春を寿ぐめでたい絵柄に「あかよろし(実に素晴らしい)」という短冊が添えられているのは、新年の吉兆を祝う意図が込められているからです。