惨劇の犠牲となったのは、将来への希望に満ち溢れていた島根県立大学1年の平岡都さん(当時19)だった。彼女は浜田市内のショッピングセンターでのアルバイトを午後9時すぎに終え、自室のある寮へ向けて徒歩で帰宅する途中に姿を消した。徒歩わずか数十分の道中。しかし、その短い時間と空間に巨大な落とし穴が存在していた。
連絡が取れなくなった家族や友人からの通報を受け、地元警察は捜査を開始。失踪から十数日後、山口県境にほど近い広島県の臥龍山山頂付近で惨惨たる遺体の一部が発見された。この凄惨なニュースは日本中を震撼させ、警察当局は島根女子大学生遺棄事件として大規模な特別捜査本部を立ち上げることとなった。