発端を振り返れば、2022年の「ユーキャン新語・流行語大賞」でトップテン入りを果たした瞬間がひとつの転換点だったことは間違いない。だが、多くの流行語が翌年には消費され消え去っていくなかで、この言葉だけは異例の生存曲線をたどった。断定的な物言いが過度なバッシングを招きかねない情報化社会において、発言の末尾に添えるだけで自己防衛とユーモアを両立させる「免責のクッション」として機能し続けたからだ。
発言への責任追及がかつてなく厳しくなった現代において、人々は正論ばかりの会話に息苦しさを感じている。そこで求められたのが、本音を漏らしつつも角を立てずに着地できる逃げ道だ。無責任な放談ではなく、「真偽はともかく、ひとつの視点として受け止めてほしい」という親密なサインへの昇華。この絶妙なニュアンスの獲得こそが、社会現象化の核心にある。