日本のカルチャーシーンを長年牽引してきた代々木公園バスケットボールコートは、今やストリートボールの聖地として世界的にも知られる存在だ。ストリート特有の熱気と多様なプレーヤーが交錯するあの場所は、多くのカルチャーを生み出してきた。しかし、現在その熱波は代々木だけにとどまらない。3人制バスケットボール「3x3」が正式な国際競技として定着したことを追い風に、都心部の複合商業施設ビル屋上や再開発エリアに、洗練されたデザインの専用コートが次々と誕生している。
これらのストリート系施設は、単なる運動場にとどまらず、音楽やファッション、アートが交差するコミュニティの場としての役割を果たしている。仕事帰りにレンタルシューズで立ち寄り、初対面のプレーヤーと即興でピックアップゲームを楽しむ――そんな都市型ライフスタイルが若い世代を中心に定着しつつある。ストリートならではの開放的な空間は、スキルアップを目指す競技経験者だけでなく、久しぶりにボールに触れるブランク組にとっても心地よい刺激を与えてくれるはずだ。