下矢氏の強みは、かつてテレビ東京の『ワールドビジネスサテライト(WBS)』などでディレクターや記者を務めていたという、圧倒的な「メディア側の視点」にあります。送られてくる情報の9割以上を瞬時に捨てる記者の習性を、彼は身をもって知っています。
「記者は宣伝を手伝いたいわけではない。社会の課題を解決する面白いネタを探しているだけだ」という彼の指摘は、多くの広報担当者にとって耳が痛い真実でしょう。自社の強みを一方的にアピールするのではなく、世の中のトレンドや社会問題と自社の活動をどう結びつけるか。この「社会的文脈(コンテキスト)」の設計こそが、取材を獲得するための絶対条件となります。