日本のニュース番組の歴史において、彼の残した足跡は計り知れない。テレビ朝日系の『報道ステーション』で現場の生々しい声を届けるリポーターとして頭角を現し、その後は日本テレビ系『news zero』などでも存在感を発揮。スタジオの空気を一瞬で引き締める鋭い視線と、市井の人々にマイクを向けるときの柔らかな眼差し。その二面性こそが、視聴者を惹きつけてやまない魅力だった。
硬派な政治・経済問題から、被災地の復興を追う長期取材、さらには深夜のスポーツコーナーまで、担当したジャンルは多岐にわたる。どんなに混沌としたニュースであっても、彼の口を通すことで複雑な事象がすっと腑に落ちる。言葉を大切にし、決して煽らず、事実をありのままに伝える真摯な姿勢は、夜の報道番組における一つのスタンダードを作り上げたと言っても過言ではない。