水面から屋根や窓枠が顔を覗かせる不気味な景観から、水没ペンション村は一部のネット掲示板や動画サイトで「岡山最恐の心霊スポット」として取り沙汰されることがあります。「水底から手首が伸びてくる」「夜間に建物の窓から人影が見える」といった噂が語られることも少なくありません。
しかし、郷土資料や当時の報道を調査しても、現地で集団水難事故や猟奇的な事件が発生した記録は一切存在しません。静寂に包まれた異様な光景と、水没廃墟という非日常的なシチュエーションが人々の恐怖心を刺激し、尾ひれのついた都市伝説を生み出したと考えられます。
幽霊の噂よりも現実的な脅威となるのが、腐食した建物の崩落と水難事故の物理的リスクです。水深は数メートルに達する箇所があり、水面下には錆びた鉄骨や割れたガラス、泥状のヘドロが堆積しています。万が一転落した場合、自力での脱出は極めて困難です。