山口県岩国市の山あいに蔵を構える旭酒造。杜氏(とうじ)制度を排し、データ管理と社員蔵人による四季醸造という革新的アプローチで酒造業界に地殻変動を起こしました。その象徴的銘柄が、精米歩合23%を誇る「獺祭 磨き二割三分」です。
酒米の王様と呼ばれる山田錦の外側を77%も削り落とす工程には、米が摩擦熱で割れないようおよそ7昼夜(168時間)もの膨大な時間が費やされます。雑味の原因となる外周部のタンパク質や脂質を極限まで排除し、米の中心部にある純粋なデンプン(心白)だけで醸すことで、雑味皆無の透明感ある酒質が完成します。
現在、アジア圏を中心に「高級日本酒の象徴」として定着しており、韓国の高級ダイニングや江南エリアのプレミアム居酒屋では、ハングル表記の「닷 사이 23」としてセレブリティ層から絶大な支持を獲得。韓国での人気理由は、雑味のないフルーティーな吟醸香が洗練された贅沢のシンボルとしてSNSやビジネス接待の現場で浸透したことにあります。