資格スクールや大学の案内パンフレットに書かれた華やかな言葉の裏で、SNSや医療従事者専用掲示板では現場の切実な本音が飛び交っています。作業療法士と理学療法士の評判とネットの反応を検証すると、それぞれが直面する固有の苦悩や葛藤が浮き彫りになります。
理学療法士コミュニティで頻繁に投稿されるのが、肉体的な消耗と「キャリアの出口戦略」に対する不安です。大手SNS上で現役PTたちが発信した手記には、次のような生々しい実態が記されています。
「体重80キロを超える重度片麻痺患者の移乗や歩行介助を1日に何件もこなすうち、30代前半で慢性的な腰痛を患った。理学療法士は身体が資本。50代、60代になっても20代と同じ密度でベッドサイドに立ち続けられるのかという不安は、現場の誰もが一度は抱える問題だ」
一方、作業療法士の界隈で目立つのは、「職能のアイデンティティクライシス」と「治療効果の可視化の難しさ」です。患者や他職種から『塗り絵や貼り絵をさせているだけで、本当にリハビリになるのか』と冷ややかな目で見られ、自分の専門性に自信を失いかける若手が後を絶ちません。関節の角度や歩行速度といった数値(mmや秒)で成果を証明しやすいPTに比べ、生活の質(QOL)や意欲の向上といった心理・行動面の変化は客観的データとして提示しにくく、カルテの記載やカンファレンスでの説明に多大なエネルギーを要します。
また、ネット上では「PTの人数が増えすぎて飽和状態にある」という噂が定説のように語られています。厚生労働省の資格登録者数を見ても、PTの累積登録者数は約22万人を超え、OTの約11万人に対して倍近くの規模に達しています。この需給バランスの偏りが、求人倍率や就職先の選択肢において異なる力学を生み出しているのです。