ウルフマンに対する最大の疑問符は「正義超人の中で飛び抜けて弱いのではないか」という点に集約されます。しかし、客観的なデータを検証すると、単純な実力不足という言説には明らかな誤解が含まれていることが分かります。
まず注目すべきは、彼の超人強度80万パワーという数値です。これは主人公であるキン肉スグルの基本値(95万パワー)やロビンマスク(96万パワー)と比べればやや控えめですが、テリーマン(95万パワー)やラーメンマン(97万パワー)ら同世代のアイドル超人と比較しても致命的な差ではありません。むしろ、超人相撲最高峰の「横綱」として鍛え抜かれた肉体美と張り手の威力は、他の技巧派超人を凌駕する破壊力を秘めています。
正義超人ウルフマンの経歴を振り返ると、初登場となった「第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト」ではシード枠として堂々参戦し、予選を圧倒的な怪力で突破。新世代のライバルとしてキン肉マンを土俵際まで追い詰めました。彼が「かませ犬」と呼ばれる決定打となったのは、その後の敵組織のインフレと、相手の残虐性を引き立てる劇的装置として真っ先に配置された巡り合わせにあります。