長年ハチノスを支配していた王直が失脚する契機となったのが、作中屈指の未回収事件とされていた「ロッキーポート事件」です。コミックス第105巻・第1059話において、黒ひげがコビーに対して放った一言によってその内幕が公になりました。
黒ひげはコビーに対し、「お前のお陰でオレは『王直』を倒し――!! 海賊島の“ボス”になれたんだぜ!!」と感謝を口にしています。この発言から、事件当時の力関係と黒ひげ側の事情がはっきりと読み取れます。
ロッキーポート事件はトラファルガー・ローが首謀者となり、ハチノス島民や海賊たちを巻き込んだ大混乱を引き起こしました。その現場で市民を守るために奮戦したコビーが「英雄」と呼ばれるようになった一方で、黒ひげはその混乱の隙を突いて王直に奇襲を仕掛けた構図です。
当時すでに「グラグラの実」と「ヤミヤミの実」の異形なる二刀流能力者となっていた黒ひげですら、正面衝突での単独撃破が容易ではなかったからこそ、コビーがもたらした状況を「お陰」と表現したわけです。王直の防衛力とハチノスにおける地盤がいかに強固であったかを如実に物語っています。