今でこそ「ピンクの服を着て甲高い声で笑いながら写真を撮る人」という強烈なパブリックイメージが定着していますが、若い頃の林家パー子さんは、落語界でも屈指の美貌を誇る女性落語家でした。
当時の寄席演芸界において女性落語家は極めて珍しく、入門当時はマスコミからも「美人落語家・林家ペコ」として大きな注目を集めました。当時の白黒写真やレコードのジャケット写真を確認すると、切れ長の澄んだ瞳とスッキリとした鼻筋が印象的な和風美女であり、現在のコミカルなキャラクターとのギャップに驚かされます。
結婚後は落語の舞台から夫・ペーさんのサポートや夫婦漫談へとシフトし、テレビ番組のひな壇やバラエティ番組で独自のポジションを築いていきました。ただ笑っているだけに見える芸風も、実は兄弟子であるペーさんのトークを最も引き立てる絶妙な合いの手計算の上に成り立っている高度な職人芸です。