公正と公平を語るうえで避けて通れないのが、「平等(びょうどう)」との関係性です。近年、組織マネジメントや社会課題の議論で世界的に拡散された「野球場のフェンス越しに試合を観戦する3人のイラスト」をご存じでしょうか。このミームは、3つの概念の違いを視覚的に完璧に言語化しています。
身長の異なる3人(長身の大人、中背の少年、小柄な子ども)が、高い木のフェンスの向こうで行われている試合を見ようとしています。ここに現れるのが、以下の決定的なアプローチの差です。
英語表現に目を向けると、その輪郭はより鮮明になります。平等は「Equality(均等・同等)」、公平は「Equity(衡平・実質的均衡)」、そして公正は「Justice(正義・正当性)」または「Fairness(公明正大さ)」に対応します。形式的な均一化を目指すのが平等であり、実質的な格差の是正を図るのが公平、そしてシステムそのものの欠陥や不正を取り除くのが公正という三層構造です。