泣いて目が腫れたときの処置として、インターネット上には「温めて血行を良くすべき」という意見と「冷やして引き締めるべき」という正反対の情報が錯綜しています。結論から言えば、時間経過と炎症の段階によって「冷やす」と「温める」の優先順位は180度変わります。
泣いた直後、あるいは泣き止んでから就寝するまでの「急性期」において、蒸しタオルなどで目を温める行為は絶対にしてはいけません。血管が開き、組織液が漏れ出している炎症の真っ只中に熱を加えると、血管拡張がさらに促進され、翌朝の腫れを劇的に悪化させる原因になります。この段階で必要なのは完全な冷却です。
一方で、翌朝起きた時点でまだ目が腫れぼったい「うっ血・鬱滞期」には、血管の炎症はある程度落ち着き、余分な組織液が回収されずに滞留している状態になっています。このタイミングでは、血管の収縮と拡張を繰り返してポンプ機能を刺激する蒸しタオルと保冷剤の交互ケアが極めて高い効果を発揮します。