全国の飲食店を見渡しても、天ぷらといえば「高級料亭で味わう敷居の高い料理」か、「大衆蕎麦屋のサイドメニュー」、あるいは「フードコートの天丼」というカテゴリに二極化しがちでした。その固定観念を根底から覆したのが「天ぷらひらお」です。
最大の強みは、「高級天ぷら割烹の提供システム」を「大衆食堂の圧倒的なスピードと価格」で完全再現したビジネスモデルにあります。客席は調理場を囲む広大なコの字型カウンターが基本。食券を購入して着席すると、まずご飯・味噌汁・天つゆがセットされ、揚げ上がったタネから順に職人が目の前のバットへ直接サーブしてくれます。衣はサクッと軽く、中身は熱々でジューシーな状態のまま一口目を味わえる体験価値は、一般的な定食チェーンでは決して真似できません。
さらに、多くのファンを虜にして離さない決定的なフックが、名物「いかの塩辛」の存在です。一般的な市販の塩辛のような塩辛さや生臭さは一切なく、ゆずの香りが上品に広がる浅漬け仕立て。防腐剤や着色料を一切使わず、イカの鮮度と職人の手作業にこだわったこの逸品は、天ぷらが揚がる前のご飯を一杯空にしてしまうほどの魔力を持ち、来店客の心を掴んで離しません。