ロッツォの正式名称は「ロッツォ・ハグベア」。お腹いっぱいに愛が詰まった、抱きしめられることが大好きなクマのぬいぐるみでした。彼が悪の道へと突き進む契機となったのは、かつての最愛の持ち主である少女デイジーとの別れです。
ある日、家族とのドライブピクニックに出かけたデイジーは、うっかりロッツォ、ビック・ベビー、チャックルズの3体を野原に置き忘れてしまいます。ロッツォたちは必死の思いでデイジーの家まで歩いて帰り着きました。しかし、窓から部屋を覗き込んだロッツォが目にしたのは、「自分と全く同じ、新品のロッツォを抱きしめて眠るデイジーの姿」でした。
「子供にとって、おもちゃなどいくらでも替えがきく消耗品に過ぎない」——この強烈なトラウマと絶望が、ロッツォの心を完全に破壊しました。彼はデイジーが自分たちを捨てたのだと一方的に決めつけ、仲間の制止を振り切って心を閉ざすことになります。この悲惨な体験から、SNSや映画ファンの間では「あまりにもかわいそうで同情を禁じ得ない」という声が今なお根強く上がっています。