レイタンス処理とは?放置する危険性と失敗しない除去工法を徹底解説

レイタンス処理とは?放置する危険性と失敗しない除去工法を徹底解説

レイタンス処理とは?放置する危険性と失敗しない除去工法を徹底解説についての最新情報をお届けします。

コンクリートを型枠に流し込んだ直後、材料の比重差によって比重の大きい砂利(粗骨材)や砂(細骨材)が沈下し、比重の小さい水が表面へと上昇してきます。この物理現象をブリーディング現象と呼びます。この上昇するブリーディング水に乗って、セメントの微細な粒子や骨材中の微粒分、水酸化カルシウムなどの不純物がコンクリート表面に押し上げられます。

水が蒸発または排水された後、表面に残された微粒子が薄い泥状の皮膜として固まったものが「レイタンス(laitance)」です。フランス語の「lait(ミルク)」に由来するこの層は、硬化してもセメント本来の水和結晶構造を持たず、指先でこするだけで簡単に粉状に崩れてしまうほど極めて脆い性質を持っています。

コンクリート構造物を一体化させるためには、下層の健全なコンクリートと上層のコンクリートが分子レベルでしっかり噛み合う必要があります。しかし、両者の間にこの脆い膜が挟まることで、まるで接着面に油やホコリがついたテープのように、強固な一体化が完全に阻害されてしまいます。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。