どれほど優れた包丁技術があっても、アボカド自体の熟度が適切でなければ綺麗なカットは望めない。硬すぎるアボカドは刃が通らず無理な力が入る原因になり、熟しすぎたものは切ったそばから潰れてグチャグチャになってしまう。
店頭で熟度を見極めるポイントは「色」「弾力」「ヘタ」の3点だ。緑色から黒みがかった濃い褐色に変化し、手の平全体で優しく包んだときにほんのりとした弾力を感じるものがベストタイミング。また、ヘタが干からびて浮き上がっておらず、本体と隙間なく密着しているものが鮮度の良い証拠だ。
もし少し硬いアボカドを無理なく綺麗に剥きたいなら、切る前に約40度のお湯に数分間浸すか、電子レンジ(500W)で15秒ほど加熱する裏ワザが有効だ。熱によって果肉と皮の間の脂質がわずかに溶け、皮が驚くほどするりと剥けるようになる。ただし加熱しすぎると風味が損なわれるため、短時間の微調整が欠かせない。