ネット上で「田中冴子」と検索すると関連ワードに「エロ」や「色気」が並ぶ現象は、連載完結から時間が経った現在でも続いています。読者が彼女に強烈な色気を感じる背景には、原作者・古舘春一先生が描く絶妙なキャラクター造形と演出が存在します。
第一の理由は、健康的で躍動感あふれるビジュアルの完成度です。引き締まった腹筋を覗かせるショート丈のトップスやタイトなショートパンツ、大胆にさらしを巻いた法被(はっぴ)姿など、露出度の高さ以上に「鍛えられた女性の機能美」が際立っています。媚びない立ち姿と小麦色の肌が放つヘルシーなセクシーさは、少年誌の女性キャラの中でも独自のポジションを確立しました。
第二に、21歳の女子大生という絶妙な年齢設定と大人の余裕です。高校生である烏野メンバーたちに対し、一歩引いた視線で見守りつつ、からかい混じりに背中を押す所作に大人の色香が漂います。下品さを一切感じさせないカラッとした開放的な気質が、逆に大人の女性としての魅力を引き立てています。
第三の理由は、情熱的で迷いのない大胆な行動力です。感情をストレートに表現し、大声で笑い、弟たちのために全力を注ぐ生き生きとした表情そのものが、見る者に強い生命力と艶っぽさを印象づけています。