検索エンジンや動画プラットフォーム上には、「パスコードを忘れてもデータを残したまま数分で強制解除できる神ツール」「秘密の裏ワザコマンド」と称する広告やコンテンツが多数流通しています。しかし、これらの情報には重大な技術的誤認や商業的トラップが含まれているため、強い警戒が必要です。
サードパーティ製のロック解除ソフトウェアの多くは、内部的にApple公式のリカバリーモード処理を自動化しているに過ぎず、最終的には端末の全データを消去して初期化しています。誇大広告に誘導されて高額な有料ライセンスを購入しても、「データを保持したままパスコードだけを抜き去る」といった芸当は、ハードウェアレベルで暗号化されたiOSの構造上、絶対に不可能です。
さらに危険なのは、初期化後に立ちはだかる「アクティベーションロック」の存在です。初期化が完了した端末を再アクティベートするためには、元々設定されていたApple IDとパスワードの認証が不可欠となります。非公式ソフトを過信して正規の認証情報を控えていない場合、初期化できたとしても端末が文鎮化(使用不能)するリスクを孕んでいます。