Iphoneバッテリー膨張の真実|画面浮きの放置リスクと最新修理費用

Iphoneバッテリー膨張の真実|画面浮きの放置リスクと最新修理費用

Iphoneバッテリー膨張の真実|画面浮きの放置リスクと最新修理費用の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

そもそも、なぜ密閉されたバッテリーの内部でこれほどまでの膨らみが生じるのでしょうか。その背景には、iPhoneをはじめとする精密機器に広く採用されているリチウムイオンポリマー電池特有の化学反応が存在します。iPhoneバッテリー膨張の原因と仕組みを正しく理解するには、電池の内部で起きているミクロな変化に目を向ける必要があります。

リチウムイオン電池は、正極と負極の間を有機溶媒からなる電解液が行き来することで充放電を繰り返しています。しかし、バッテリーが劣化していく過程や高温環境に晒された際、この電解液が電気分解を起こし、副産物として炭酸ガス(二酸化炭素)や可燃性の一酸化炭素、水素などのガスを発生させます。これがリチウムイオンバッテリーのガス発生と呼ばれる現象です。バッテリーセルは気密性を保つためにアルミラミネートフィルムで厳重にパッキングされているため、発生したガスは外部に逃げることができず、結果としてパウチ全体がパンパンに膨らんでしまうのです。

この化学変化を急激に加速させる要因は、主に以下の3点に集約されます。

第一に「経年劣化とサイクル数の増加」です。設定アプリから確認できるiPhoneバッテリー最大容量の劣化サインとして、数値が80%未満に低下している端末は、内部電極の傷みや電解液の変質が進行しており、ガス発生のリスクが跳ね上がります。第二に「熱の蓄積」です。炎天下のダッシュボードへの放置はもちろん、高グラフィックのゲームをプレイしながらの急速充電(いわゆる“ながら充電”)は、バッテリーセルに致命的な熱ストレスを与えます。第三に「粗悪な充電器・ケーブルの使用」です。急速充電規格に適合していない互換アダプターは、制御回路に異常な電圧負荷をかけ、過充電によるガス発生を招く主要因となります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。