かつて灯台には「灯台守(とうだいまもり)」と呼ばれる職員が住み込みで管理を行っていた。しかし、自動化に伴いその姿は消え、現在は無人化されている。管理の手が薄れる中、灯台のアイデンティティを維持しているのは地元のボランティアや市民団体だ。
「自分たちの宝は自分たちで守る」という意識が、住民の間で強まっている。毎週末の清掃活動や、子どもたちを対象にした歴史学習会など、草の根の活動が灯台の価値を支えている。国や自治体任せにするのではなく、コミュニティ全体で文化財を支えるこのモデルは、日本各地で増加する無人灯台の維持管理における先進事例として注目を集めている。