ロボットボクシングの可能性を追求しているのは、実写映画や現実の実験室だけではない。日本のアニメーション界が生み出した名作『メガロボクス』もまた、この分野に決定的なインスピレーションを与えた。
Netflixをはじめとするグローバルプラットフォームで世界的に配信され高評価を獲得した本作は、生身の身体に機械化された外骨格「ギア」を装着して戦う極限の格闘技を描き出した。完全な無人マシンではなく、人間の肉体機能と機械の動力をダイレクトに結合させるというアプローチだ。
この「サイバネティック・ボクシング」の概念は、現在のスポーツ科学や医療工学における装着型ロボットスーツの開発に直結している。身体能力を強化した選手たちが繰り出す超人的なパンチと、肉体の限界を超えたタフネス。フィクションが提示したビジョンは、現代のアスリート支援技術のガイドラインとして機能し始めている。