山口祥行の役者人生を語る上で避けて通れないのが、アクションへの異常なまでのこだわりだ。10代半ばでJACの門を叩いた彼は、スタントマンとして数々のアクションシーンを裏から支えた。当時の映画界や特撮現場では、現在よりも過酷なスタントが日常茶飯事であり、文字通り命がけの撮影が繰り返されていた。
高い身体能力と物怖じしない度胸で頭角を現した彼は、単なる裏方にとどまらず、その端正かつ野生味溢れるルックスで徐々に表舞台へと引き上げられていく。この時期に培った「本物の恐怖を知る男の目つき」こそが、後年の悪役やアウトロー役で見せる凄みのベースになっているのだ。