インパクト抜群の「ひげの平山」という愛称の由来は、当時の日本プロ野球界では極めて珍しかったダンディな口髭(カイゼル髭)を蓄えてグラウンドに立っていたことに端を発します。
昭和30年代のプロ野球界は厳格な身だしなみが求められる時代でしたが、アメリカ仕込みのオープンな気風とスタイリッシュな髭姿は、かえって広島ファンの心を強く掴みました。「ひげをなびかせて猛然とダイヤモンドを駆け抜ける姿」が球場名物となり、新聞の見出しやファンの掛け声として「ひげの平山」「フィーバー平山」の名が広く浸透していったのです。
単なる外見のインパクトだけでなく、フェンスを恐れずに打球へ飛び込むアグレッシブなプレー姿勢がセットになっていたからこそ、親しみと畏敬の念を込めた特別な呼び名として定着しました。