エアコンのアース棒は必要?室外機直打ちの噂とDiyリスクを徹底検証

エアコンのアース棒は必要?室外機直打ちの噂とDiyリスクを徹底検証

エアコンのアース棒は必要?室外機直打ちの噂とDiyリスクを徹底検証についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

「エアコンにアースをつけないとどうなるのか」という問いに対し、短絡的に「問題なく冷暖房は動く」と答えるのは危険な誤解です。アース線は機器を動かすための電源線ではなく、万が一の異常時に電流を地面へと逃がす「安全装置」だからです。

エアコン内部では、冷媒を圧縮するコンプレッサーやファンモーターが激しい振動と温度変化に晒され続けています。経年劣化やネズミ等の小動物による配線かじり、湿気による絶縁低下が発生すると、電気回路の外枠(金属ボディ)に電流が漏れ出す「漏電状態」に陥ります。このときアースが正常に施工されていないと、以下のような致命的なトラブルに発展します。

第一に、室外機や室内機への接触による感電事故です。特に室外機は屋外の濡れた地面やベランダに設置されているため、人間が触れた瞬間に人体を経由して地面へ電気が流れる「地絡(ちらく)」が発生し、重大な人身事故を招きます。第二に、漏電ブレーカーが正しく作動しないことによる発火・火災です。アースが繋がっていれば微小な漏電でも瞬時にブレーカーが遮断されますが、アースがないと漏電が検知されず、火花が周囲の埃や建材に着火する恐れがあります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。