公式発表資料および業界統計によると、2026年現在におけるスターアライアンスの正式加盟航空会社は合計25社(および接続パートナーなど)で構成されています。まずは、世界各地域をカバーする現行の加盟キャリアの全貌を整理します。
【アジア・オセアニア】
全日本空輸(ANA)[日本]、シンガポール航空[シンガポール]、タイ国際航空[タイ]、エバー航空[台湾]、中国国際航空(エアチャイナ)[中国]、深圳航空[中国]、アシアナ航空[韓国 ※統合離脱手続き進行中]、エア・インディア[インド]、ニュージーランド航空[ニュージーランド]
【北米・中南米】
ユナイテッド航空[アメリカ]、エア・カナダ[カナダ]、コパ航空[パナマ]、アビアンカ航空[コロンビア]
【欧州】
ルフトハンザドイツ航空[ドイツ]、スイス インターナショナル エアラインズ[スイス]、オーストリア航空[オーストリア]、ブリュッセル航空[ベルギー]、TAPポルトガル航空[ポルトガル]、LOTポーランド航空[ポーランド]、エーゲ航空[ギリシャ]、クロアチア航空[クロアチア]
【中東・アフリカ】
ターキッシュ エアラインズ[トルコ]、エジプト航空[エジプト]、エチオピア航空[エチオピア]、南アフリカ航空[南アフリカ]
この強固に見えるネットワークの裏で、業界を大きく揺るがしたのがスカンジナビア航空(SAS)の脱退真相です。創設メンバーの1社であった同社は、経営破綻からの再建プロセス(米連邦破産法第11条の適用)において、エールフランス‐KLMグループからの巨額出資を受け入れました。その資本提携の条件として、スターアライアンスを離脱し、競合アライアンスであるスカイチームへ移籍。長年、コペンハーゲンやストックホルムを拠点に北欧路線を支えてきた柱を失ったことは、アライアンスにとって小さくない打撃となりました。
さらに注目すべきは、アシアナ航空と大韓航空の統合の影響です。EUや米国司法省などの熾烈な競争法審査をクリアしたことで、大韓航空によるアシアナ航空の吸収合併作業が最終段階へ突入しています。大韓航空はスカイチームの中核メンバーであるため、統合完了に伴いアシアナ航空ブランドは消滅し、必然的にスターアライアンスからの脱退となります。2026年の現段階においても、ANAマイレージクラブにおけるアシアナ便の特典航空券発券枠の段階的縮小や、コードシェア便の運用見直しが関係者の間で厳密に進められており、日常的に日韓・中米路線を利用するユーザーは移行期特有のルール変更を注視しなければなりません。