ネット上の掲示板やSNSでは「飲み会や打ち上げで盛り上がるからミセス カラオケ メドレーを入れよう」という投稿が頻繁に見受けられます。しかし、ここには安易に手を出して後悔する大きな盲点が存在します。
最大の落とし穴は、大森元貴の規格外な歌唱力によって生み出される「簡単そうに聴こえてしまうマジック」です。大森の発声技術は、地声と裏声をシームレスに行き来するミックスボイスの極致にあり、超高音域(hiD〜hiF)を軽快なポップスの中で平然とコントロールしています。これを「ダンスホール」や「ライラック」といったテンポの速いメドレー形式で連続歌唱した場合、一般の歌い手は2曲目のサビを迎える前に声帯疲労を起こし、ピッチが崩壊するリスクが極めて高いのが現実です。
さらに、メドレー特有の曲間短縮によってブレス(息継ぎ)のタイミングが通常演奏よりもシビアになります。「ノリで選曲したら喉を痛めて場が静まり返ってしまった」という失敗談は後を絶ちません。カラオケでメドレーに挑戦する際は、キー設定を無理のない範囲(原曲キーから2〜3音下げるなど)に調整するか、複数人でパートを分担してマイクを回す工夫が不可欠です。