かつてニンテンドー3DS画面キャプチャの代名詞としてゲーム実況者やRTA走者に重宝された「偽トロキャプチャ」ですが、正規のプロダクトキーを入力しても弾かれる最大の要因は、開発・販売元であった有限会社ケイティ(Katsukity)の経営破綻とそれに伴う認証サーバーの物理的閉鎖にあります。
2010年代半ば、任天堂ハードの映像をUSB経由でPCに出力する改造基板の取り付けサービスで独占的な地位を築いていたケイティは、急速な注文増加に対する納期の遅延や初期不良対応のパンクなど、オペレーション面での課題を抱えていました。東京商工リサーチなどの企業倒産情報によると、同社は2019年4月に事業を停止し、破産手続きを開始。同社の消滅に伴い、専用ビューアーソフト(いわゆる「noname.exe」など)がオンラインで問い合わせを行っていたライセンス認証サーバーも予告なくダウンしました。
このサーバー停止により、以下の2大問題が固定化することとなりました。
第一に、公式サポートが存在しないため、プロダクトキーを紛失した場合のシリアルナンバー確認や再発行は一切受け付けられない状態です。第二に、たとえ当時の納品書やメールに正規プロダクトキーが残っていたとしても、認証の受託先サーバーがインターネット上に存在しないため、ソフトウェア側が「サーバー応答なし」「認証失敗」と判定して起動プロセスを停止させてしまいます。これが、2026年現在も多くのレトロゲーム配信者を悩ませている「認証ループ障害」の正体です。