相場の過熱に伴い、市場には精巧なメッキ品や品位を偽装した粗悪品が紛れ込むリスクが高まっている。絶対に損をしないための第一歩は、権威ある機関の鑑定基準と刻印の正確な読み取りだ。国内では一般社団法人日本ジュエリー協会のガイドラインに沿ったホールマーク(品位証明記号)の有無が最大の防壁となる。造幣局の検定マークである「菱形に日本の国旗と750」の刻印が刻まれているか否かは、資産価値を担保する決定打となる。
宝石がセットされたモデルであれば、米国宝石学会(GIA)などの国際的基準に基づく鑑別書の存在が不可欠だ。単に「K18」と打刻されているだけで保証書がないヴィンテージ品や海外調達品は、比重計での実測や蛍光X線分析を通すと実際には10金や14金相当だったというトラブルも後を絶たない。後悔しない選択とは、感情に流されず、第三者機関の客観的な証明書と重量データを厳密に照合する冷徹さを持つことだ。