Q1:両耳からキーンという耳鳴りが聞こえる場合も、聴神経腫瘍の可能性はありますか?
A1:可能性は極めて低いと言えます。聴神経腫瘍の大多数は片側の神経にのみ発生するため、耳鳴りも片耳だけに局在します。両耳同時に同じような高音の耳鳴りが生じている場合は、加齢性難聴の初期、騒音性難聴、あるいはストレスや自律神経失調に伴う耳鳴りであるケースが一般的です。ただし、例外として「神経線維腫症2型(NF2)」という遺伝性疾患では両側に腫瘍が発生することがありますが、発症頻度は極めて稀です。
Q2:耳鳴りの音の大きさ(音量)と腫瘍の大きさは比例しますか?
A2:比例しません。腫瘍が数ミリ程度の非常に初期の段階であっても耐えがたいほどの激しい金属音が鳴り続ける患者がいる一方で、腫瘍が3センチ近くまで巨大化していても「かすかにジーと鳴っている程度」としか自覚していない患者も存在します。耳鳴りの音量だけで腫瘍の進行度を自己判断することは極めて危険です。
Q3:耳鼻科を受診する際、医師へどのように症状を伝えれば精密検査につながりやすいですか?
A3:単に「耳鳴りがする」とだけ伝えるのではなく、「いつから始まって」「どちらの耳に限定されているか」「音が途切れることなく持続しているか」「電話の声の聞き取りにくさやふらつきの有無」を具体的に伝えてください。医師に対して「片耳だけの持続的な耳鳴りなので、聴神経腫瘍が心配です。MRI検査を受けられる病院へ紹介状を書いてもらえませんか」と率直に相談することが、早期発見への最も確実な近道となります。