女優・広末涼子が残してきた足跡は、日本のテレビドラマ史そのものと言っても過言ではありません。少女期の瑞々しい輝きから、大人の憂いや狂気を滲ませる演技派へと脱皮を遂げた代表作の中から、特に評価の高い作品を振り返ります。
1位:『ビーチボーイズ』(1997年・フジテレビ系)
反町隆史と竹野内豊がダブル主演を務め、平均視聴率23.7%、最高視聴率26.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した平成を代表する月9ドラマ。広末涼子は民宿「ダイヤモンド・ヘッド」のオーナーの孫娘・和泉真琴役を好演。ショートカットに水色の制服姿で見せた眩しい存在感は社会現象となり、トップアイドルの座を不動のものとしました。
2位:『Summer Snow』(2000年・TBS系)
堂本剛演じる主人公・小松夏生と恋に落ちるヒロイン・片瀬雪役を担当。心臓病という重いハンディキャップを抱えながらも前を向いて生きる銀行員を演じ、従来の快活なパブリックイメージから「繊細な感情表現ができる女優」へと評価を一変させた記念碑的一作です。最終回に向けてのドラマチックな展開は、今なお語り草となっています。
3位:『コンフィデンスマンJP』(2018年〜・フジテレビ系)
古沢良太脚本による大人気痛快コメディシリーズにおいて、未亡人のハニートラッパー・韮山波子役としてゲスト出演。長澤まさみ演じるダー子たちを翻弄する妖艶かつ哀愁を帯びたキャラクターをコミカルに演じ切り、映画版にも継続出演するなど、作品世界に欠かせないキーパーソンとして強烈な印象を刻みました。
4位:『龍馬伝』(2010年・NHK大河ドラマ)
福山雅治主演のNHK大河ドラマにて、坂本龍馬の幼馴染であり初恋の相手とされる平井加尾役を演じました。土佐藩の厳しい身分制度と時代の激流に翻弄されながらも、龍馬への秘めた慕情を胸に生き抜く気品ある女性像を表現し、時代劇ファンからも高い支持を集めました。
5位:『できちゃった結婚』(2001年・フジテレビ系)
竹野内豊と再共演を果たした月9ドラマ。予期せぬ妊娠をきっかけに結婚へと突き進む若いカップルの葛藤と成長を等身大のコミカルなテンポで描き、若年層を中心に大きな話題を呼びました。時代の一歩先を行くリアルな家族観を瑞々しく体現した作品です。