SNSやファンコミュニティを綿密にリサーチすると、リアルタイム世代から近年のサブスクリプションで魅了された若いリスナー層に至るまで、ファンの心理には大きな成熟が見られます。
掲示板やSNS上の書き込みを検証すると、2010年前後までは「お願いだから一度だけでも4人で再結成してほしい」という悲痛な懇願が目立っていました。しかし、2016年に氷室京介が聴覚の不調などを理由にライブ活動無期限休止(LAST GIGS)を宣言して以降、ファンの空気感は劇的に変化しています。
「まこっちゃんが今でもBOØWY愛を叫び続けてくれるだけで救われる。布袋さんも35周年でドラムに呼んでくれた。4人揃うことはもう物理的になくても、あの2人が笑顔でアイコンタクトしてた事実だけでファンは成仏できた」(50代・男性ファン)
「高橋まことのツイートはいつも熱くて人間臭い。布袋さんのロンドンでの孤軍奮闘もリスペクトしてる。不仲とか言ってるのは当時の熱量を知らないネットのまとめだけ」(40代・女性ファン)
ファンが現在抱いている感情は、「再結成が叶わない失望」ではなく、「それぞれが別の道を極めながらも、魂の根底でリスペクトし合っていることへの敬意」です。高橋まことが発信し続けるオープンなバンド愛と、布袋寅泰が胸に秘めるプライド。その両方をファンは肯定的に受け止めています。