長年愛された店舗がなぜ今、営業終了という苦渋の決断に至ったのか。流通業界に詳しい専門家は、二つの主要要因を指摘する。
第一に、建物自体の著しい老朽化と耐震基準への対応問題だ。1970年代から80年代にかけて建設された大規模GMS施設は、建替えや大規模改修の時期を一斉に迎えている。莫大な耐震補強費用や設備更新コストを投じて現店舗を維持することが、投資対効果の面で極めて難しくなっていた。
第二に、親会社であるイオングループが進める首都圏GMS店舗の事業構造改革である。EC市場の急速な拡大や専門特化型ドラッグストアの台頭により、従来の「すべてを揃える総合スーパー」の収収益モデルは全国的な再構築を迫られている。経営資源の最適化を図るなかで、店舗網の棚卸しと選択・集中が加速した格好だ。