物語が大きく動くクライマックスにおいて、4人の想いは単なる「誰と誰が付き合うか」という安易なハッピーエンドを超えた結末を迎える。光は大谷への溢れる想いを胸に秘めるだけでなく、彼に対してまっすぐに自分の気持ちを打ち明ける勇気を獲得する。それは恋の成就以上の、自己脱却の瞬間でもあった。
大谷自身もまた、麻里への憧れが本物の愛情だったのか、それとも偶像への執着だったのかを自問自答することになる。一方、朝霧と麻里の距離感は、単なる恋愛関係という枠組みを超えた深い精神的絆へと昇華していく。全員が「誰かの横顔」を追いかけるプロセスを通じ、正面から自分自身と向き合う姿勢を手に入れる結末は、青春漫画史に残る名ラストとして語り継がれている。