これまで姿勢の崩れは「背筋の筋力低下」が主因だと考えられがちだった。しかし、近年のリハビリテーション医学が解明した真の原因は、胸の前面に位置する大胸筋・小胸筋の異常な収縮にある。
腕を前方に伸ばした姿勢を長時間維持すると、大胸筋・小胸筋が持続的に緊張し、肩甲骨を前下方に強く引っ張り続ける。結果として背中の筋肉が伸ばされ切り、どれだけ背筋を鍛えても肩が前に引っ張られ続ける悪循環が完成するのだ。NHK『きょうの健康』でも特集されたように、解剖学的なアプローチに基づいた胸部のストレッチこそが根治への第一歩となる。