札幌市営地下鉄東豊線は、かつて南北線や東西線に比べるとどこか地味な印象を持たれがちだった。しかし、近年の都心再開発に伴い、その評価は一変している。月寒中央駅から大通駅まではわずか5駅、約9分。さっぽろ駅へも11分でアクセスできる圧倒的なスピード感は、多忙な現代人にとって何物にも代えがたい時間的アドバンテージだ。
「通勤時間が劇的に短縮されただけでなく、悪天候でも地下通路と直結バスで移動が完結するのが大きい」と、近年駅近くの分譲マンションを購入した30代の会社員男性は語る。雪国札幌において、冬場の交通インフラの安定性は不動産価値に直結する。バス路線の再編が進む中で、定時性に優れる東豊線沿線の価値が再発見されているのだ。