焼き立ての切り身がテーブルに運ばれてきたら、まず試してほしい食べ方がある。一番最初に削ぎ落とされた胸の薄皮だけを、ひとつまみの白糖につけて味わうのだ。口に入れた瞬間、砂糖の甘みと皮の香ばしさが混ざり合い、脂がスーッと溶けていく。これは本場北京の通が愛する伝統の作法である。
カオヤービン(荷葉餅)に包む際にも、プロが密かに実践する裏ワザがある。多くの人が皮生地の中央にタレを塗りたくってしまうが、これは間違いだ。しんなりするのを防ぐため、温かい生地にまず少量の甘味噌(甜面醤)を薄く伸ばし、その上に肉と皮を乗せる。最後にネギやキュウリを添え、下部を折り返してから左右を包む。この順番を守るだけで、具材の水分が皮のパリパリ感を損なうことなく、最後まで極上の食感を堪能できる。