みたらし祭りを訪れたなら、その歴史的背景に繋がる名物文化を素通りすることはできない。全国で親しまれている「みたらし団子」のルーツは、まさにこの御手洗池にある。池の底から湧き出る水泡の形を模して作られたのが始まりとされ、境内近くの老舗和菓子店「加茂みたらし茶屋」では、香ばしく炙られた伝統の団子を味わう人々で行列が絶えない。
さらに参拝客に人気なのが、御手洗池の清水に浸すことで文字が浮かび上がる「水みくじ」だ。冷たい水に紙を浮かべると、ゆっくりと自分の運勢が浮き彫りになる演出は、子どもから大人まで笑顔を誘う。祈りと食、そして遊び心が一体となった京都ならではの粋な伝統がここにある。