美輪明宏という希代の表現者が持つ圧倒的なオーラの源流は、その波乱に満ちた芸術人生にある。戦後の銀巴里でシャンソン歌手としてデビューを果たし、その類まれなる歌唱力と洗練された容姿で一躍脚光を浴びた。
日本の演劇界に新風を吹き込んだ彼女の才能に最も強く魅了された一人が、文豪・三島由紀夫である。二人の交友と芸術的共鳴は伝説として語り継がれており、三島は彼女の天賦の才能を「天上界の美」と絶賛した。時代に先駆けて自らのスタイルを貫き通した生き様こそが、現在に至るまで人々に深い感銘と強烈なエネルギーを与え続ける根源なのだ。