バラエティでの成功に甘んじることなく、彼が次に挑んだのがブラジリアン柔術の道だった。道場に通い詰め、怪我を恐れず泥臭い汗を流し続ける日々。40代を過ぎてからの本格的な挑戦に、当初は懐疑的な視線を送る者も少なくなかった。だが、彼は愚直なまでにマットと向き合い続けた。
世界最高峰の大会であるIBJJFワールドマスター柔術選手権での金メダル獲得は、決して偶然の産物ではない。厳しい減量苦を乗り越え、世界の強豪たちを次々と撃破したその腕っぷしと勝負強さは、世界中の競技者を驚愕させた。お笑いタレントという肩書を捨て、一人の格闘家として相手をねじ伏せた歓喜の瞬間は、スポーツ史に残る異色の快挙である。