春になれば斐伊川堤防沿いに広がる「日本一の桜並木」がピンク色のトンネルをつくり出し、大勢の観光客を魅了してきた。しかし、今の雲南市観光の真骨頂は春の数週間に留まらない。通年型のサステナブル・ディスティネーションとしての進化だ。
地域の落葉広葉樹林を活用したマウンテンバイクコースや、清流でのウェルネスリトリート、地元の職人と巡る体験型ツアーなど、地域の生態系を壊さない「スローラグジュアリー」な旅の形態が確立された。単に景観を眺めて去る消費型の観光から、地域の日常に溶け込み、豊かな時間と対話を享受する滞在型観光へ。旅行者の平均滞在日数は、この数年で飛躍的に伸びている。