恋柱・甘露寺蜜璃は、一見すると少年漫画の古典的な「お色気担当」に見えるかもしれない。だが、その本質は全く異なる。彼女の戦う動機は「添い遂げる殿方を見つけるため」という極めて個人的で、ある意味で世俗的なものだ。しかし、その裏には、規格外の筋力と大食いという個性を否定され続けた過去がある。
ありのままの自分を受け入れてくれる場所を求めて鬼殺隊に入った彼女は、自己肯定の象徴だ。他人の目を気にして自分を偽る現代人にとって、ピンクと緑の髪をなびかせ、笑顔で大剣を振るう蜜璃の姿は、一種の解放感を与える。彼女の強さは、自己受容の強さそのものなのだ。