警察関係のニュースやドラマで最も耳にする隠語といえば「ホシ」です。「ホシを挙げる(犯人を検挙する)」「ホシを割る(自白させる)」といった言い回しでお馴染みですが、「ホシ」と「大星」には明確な使い分けが存在します。
そもそも「ホシ」という言葉は、容疑者の目星(めぼし)をつけるという表現や、犯罪者の人相書に付けた目印の「星印」が語源とされています。捜査対象となっている人物全般、あるいは単独犯を含む一般的な被疑者を広く指す言葉です。
これに対して「大星」は、被疑者の中でも「群を抜いて重要度の高い主犯格」に限定して用いられます。捜査本部の視点において、実行犯である通常のホシをいくら捕まえても、背後にいる大星を取り逃がせば事件の根を断ったことにはなりません。だからこそ捜査員は、下流のホシから得られた供述や証拠を丹念に積み上げ、頂点に鎮座する大星の逮捕へと捜査網を絞り込んでいきます。