メンズヘアの現場取材において、スタイリスト陣が一様に指摘するのが「乾かしすぎによるリッジの崩壊」です。大手ヘアサロンチェーンが実施したメンズパーマ実態調査(2025年実施、有効回答数1,200名)によると、ツイストパーマのセットに不満を持つユーザーの約68.4%が「ドライヤーで完全に乾かしてから整髪料をつけている」と回答しています。
ツイストパーマは毛束をねじった状態で結合を固定させるため、毛髪のキューティクルが開きやすく、内部の水分が抜けやすい構造的特徴を持っています。完全に髪を乾かしきってしまうと、ねじれた毛束同士が摩擦を起こして反発し合い、結果として「横に広がる」「チリチリとパサつく」といった現象が必然的に発生します。
また、マット系ワックスなど油分や水分の少ないスタイリング剤を単体で使用することも失敗の典型例です。ツイストパーマ特有のシャープなエッジと陰影を際立たせるには、光を均一に反射させる「適度なツヤと油分」が欠かせません。セットが上手くいかない根本的な理由は、スタイリング技術ではなく髪の水分保持率とスタイリング剤の相性にあるのです。